二世帯同居

マスオさん状態になる前に知っておきたい良かったことと悪かったこと

こんにちは、るのぽんです。

皆さんはマスオさんをご存知でしょうか。

マスオさんというのはアニメ「サザエさん」の登場人物でサザエさんの夫です。
婿入りせずにサザエさんの両親と同居しているのですが、これをマスオさん状態といいます。

僕はマスオさん状態になってから3年以上が経過しますが、その経験からマスオさん状態になって良かったこと、悪かったことをお伝えしたいと思います。

一度マスオさん状態になるとそこから環境を変化させるのにも時間と労力が掛かります。

これからマスオさん状態になることを検討している方はメリットやデメリットをしっかり理解した上で後悔ない選択ができると良いですね。

現在の住居について

僕は現在、妻と2人の子供と一緒に、妻の両親の住居に住まわせてもらっています。

住居は5LDKの一戸建て持ち家で、僕たち家族には2階の2部屋を寝室とリビングとして割り当てていただきました。
妻の両親の専用スペースは1階和室と2階寝室で、それ以外は共有スペースです。

まとめると以下のような間取りと割り振りになります。

  • 1階:玄関、浴室、トイレ、リビング・ダイニング・キッチン、和室
  • 2階:トイレ、物置 兼 洗濯物干し部屋、寝室リビング寝室

  が僕たち、  が妻の両親、それ以外が共用スペースです。

いわゆる部分共有型の二世帯住宅になりますが、かなり共有部分が多く一緒に過ごす時間も長いです。

良かったこと

まずは、マスオさん状態になって良かったことをご紹介します。

固定費を抑えられる

一人当たりの固定費が削減できるため、家賃、通信費、水道光熱費などの固定費が抑えられます。
イメージとしては、独身の実家暮らしと同じような感じでしょうか。

僕の場合は水道光熱費は折半していますが、妻の両親のご厚意で住居費、通信費(光回線分)は負担していません。負担割合については同居人と話し合って決めるため、人によって異なると思いますが、それでも別居するよりも負担は軽減すると思います。

30代になると住宅購入も検討する時期で、住宅ローンを組む方も多いと思いますが、その負担が無いということは大きなメリットになります。

お互いの状況がすぐに分かる

妻の両親と同居することになった理由の一つです。

妻の両親にはそれぞれ持病があるため、もしもの時に対応が難しくなる可能性があるということで、同居するとこのような場合に迅速に対応できます。

家族が病気になった時や災害が発生した時も互いの状況がすぐに分かり対応もしやすいです。

子供の面倒をみてもらえる

僕たちが仕事や用事で出かけている時など、子供の面倒をみてもらえたり、保育園の送り迎えを手伝ってもらえたりしています。

また、平日は僕たちが共働きで帰りが遅くなるため、夕食は義母が用意してくれます。
そのおかげで子供たちも保育園から帰ってすぐに食事することができ、大変助かっています。

悪かったこと

次は、マスオさん状態になって悪かったことです。

自宅なのに気が休まらない

これが大きなデメリットになります。

基本的に寝る時以外は、共有スペースで過ごすため、1日の大半を妻の両親と顔を合わせることになります。
共有スペースで過ごしている限り、本当の意味で家族だけの時間や自分だけの時間が持つことができないため、気が休まることはありません。

当初は子供と遊んだり、くつろいだりするための場所は2階の僕たち用のリビングでと決めていたのですが、部屋が狭く物を置く場所が少ないため、結局1階のリビングに子供のおもちゃを置くようになりました。
すると自然と子供たちも1階で過ごすことが多くなり、共有スペースで過ごす時間が多くなってしまいました。

このデメリットについては妻の両親側も同じなので申し訳ないと思っています。
例えば、寝室も近いので、子供たちが夜泣きするとそれが聞こえてなかなか眠れないといったことがあったようです。

共有スペースの使用に気を遣う

気が休まらないということに似ていますが、トイレや浴室などの共有スペースの使用に気を遣います。
僕は以下のような場合に気を遣っています。

  • 食事スペースが狭いため、妻の両親が終わってから食事する
  • トイレ、洗面所の使用時間が被らないように気をつける
  • 入浴は妻の両親の後にする
  • 階段はすれ違いができないため、事前に人の気配が無いか確認する
  • 冷蔵庫に自分で買ったものをあまり入れられない

家事の分担が曖昧になる

各自の専用スペースは問題にならないのですが、共有スペースについては家事をどちらがどこまでやるかが曖昧になります。ここは互いに不満が出てくるところだと思います。

  • 掃除
  • 料理
  • 洗濯

家庭内感染が怖い

感染症が家庭内で広まりやすいというのもデメリットになります。

特に2020年から流行している新型コロナウイルスの影響は大きいです。
緊急事態宣言中など新規感染者数が増加傾向にある時期は特に外出の自粛をするのは当たり前だと思います。
ただ、それ以外の時期については感染症対策を徹底し、感染リスクの低い場所であれば外出してもいいのではないかと考えています。

そんなとき妻の両親への気遣いが発生します。
妻の両親は高齢かつ基礎疾患持ちのため、新型コロナウイルスに感染してしまうと重篤化リスクが大きく、どうしてもそんな感染リスクが低い時期も外出自粛せざるおえません。

保育園や幼稚園で病気を拾ってくる可能性が高いため、小さな子供がいる方は特に注意した方が良いと思います。

悪かったことを解決するには?

結論から言いますと「完全分離型二世帯住宅」にすれば解決できるのでは無いかと思います。

僕は部分共有型二世帯住宅で経験した悪かったことについては共有スペースが多いために発生しているのだと考えました。完全分離型にすることで共有スペースが無くなるため、互いに気遣いや干渉する必要がなくなります。

ただし、コスト面については部分共有型二世帯住宅よりも高くなりますので負担が増えることになるためバランスを取る必要がありそうです。

すでに同居している方ならリフォームすることで改善が期待できますね。

まとめ

マスオさん状態には良い面も悪い面も持ち合わせています。
良かったこと、悪かったことをまとめると以下のとおりになります。

良かったこと
  • 固定費を抑えられる
  • お互いの状況がすぐに分かる
  • 子どもの面倒をみてもらえる
悪かったこと
  • 自宅なのに気が休まらない
  • 共有スペースの使用に気を遣う
  • 家事の分担が曖昧になる
  • 家庭内感染が怖い

現在は二世帯住宅にも色々な種類がありますので、各自のライフスタイルに合ったものを選択したいですね。

僕の経験が皆さんにとって少しでも役に立ったなら嬉しいです。