「マスオさん状態」──これは結婚後、妻の実家で義両親と同居するスタイルを指す言葉。僕もまさにその生活を送っている一人です。
この記事では、もともと3人家族だった僕たちが妻の実家で同居することになった経緯や、快適な生活を実現するために行ったリフォームの詳細を実体験をもとにご紹介します。
今まさに「同居」や「マスオさん状態」を検討中の方に向けて、具体的なリフォーム内容も含めて役立つ情報をお届けします!
僕たち家族のスタート:3人での暮らしから同居へ
もともと、僕たちは妻と子供1人の3人暮らし。コンパクトなアパートで不自由なく生活していました。
そんな中、義両親が持病を抱えていることもあり、「いざというときすぐに駆けつけられる環境を整えたい」と妻と話し合った結果、義両親との同居が現実的な選択肢に。
義両親との同居開始|妻の実家は5LDKの戸建て
妻の実家は、妻と義兄が幼少期から住んでいた5LDKの立派な戸建て住宅。長年家族4人で住んでいた家でした。
特に注目すべきは、妻と義兄が使っていた隣接する2つの子供部屋があったこと。同居を始めるにあたり、その部屋を僕たちの「寝室」と「リビング」として使わせてもらえることになりました。
問題発生!廊下経由の動線の不便さ
住み始める前、部屋の確認をした際に、寝室とリビングが別々の入口で繋がっていないと不便になるのではないかと思いました。部屋間を移動するたびに、いちいち廊下に出る必要があったためです。

そこで思い切って、2つの部屋の間に「スライドドア」を設けるリフォームを実施することにしました。
リビングから寝室に行くときに、ドアの開け閉めが2回続くので、毎日のことだと地味にストレスが溜まるんですよね。
スライドドアの導入リフォーム|メリット・デメリットを徹底比較
今回のリフォームで採用したのは、部屋と部屋の間を繋ぐ“引き戸式スライドドア”です。

メリット
部屋と部屋をスライドドアで繋ぐと以下のようなメリットがあります。
空間を有効活用できる
引き戸は開閉時に前後のスペースを取らず、家具の配置や動線の自由度が高まります。部屋を広く使いたい場合や、家具のレイアウトがしやすくなります。
開け閉めがしやすい
軽い力で開閉できるため、子どもや高齢者でも扱いやすいです。また、ソフトクローズ機能付きなら静かに閉まるため、寝室側でも音が気になりません。
開放感と柔軟な使い方
ドアを開け放てば2部屋を一体化して広く使え、来客時やプライベート空間を確保したい時は閉じて仕切るなど、シーンに応じて使い分けができます。
通気性・換気がしやすい
ドアを開けておくことで、空気の入れ替えや風通しが良くなります。特に夏場などは非常に有効です。
特に小さいお子さんがいると、開き戸は開け閉めする音がうるさくなりがち。開け閉めがしやすいという点は特にメリットだと感じました。
デメリット
逆にデメリットは以下のようなものがあります。
防音性・気密性が低い
引き戸は開き戸に比べて隙間ができやすく、音や空気が漏れやすいです。リビングのテレビ音や話し声が寝室に伝わりやすく、冷暖房効率も下がる可能性があります。
掃除やメンテナンスが必要
レール部分にホコリやゴミが溜まりやすく、定期的な掃除が必要です。
防犯・プライバシー面の配慮
気密性や遮音性が低いため、寝室のプライバシーや防犯面で気になる場合があります。
我が家はリビングと寝室の両方を同時に使用することはあまりないため、これらの問題はあまり気になりませんでした。
一緒にリフォームした場所も紹介
スライドドア設置にあわせて、以下の場所もリフォームしました。

- キッチン:収納スペース拡張とキッチンユニットの設置
- 浴室:ユニットバス化し掃除がしやすくなった
- 壁紙:全体を明るいトーンに変更して気分も一新
一括でリフォームを行ったことで、工事費も抑えることができました。
リフォーム費用の目安と補助金活用について
リフォームには当然費用がかかりますが、まとめて施工することで工事費を抑えられるほか、自治体の補助金制度を活用するという方法もあります。
- スライドドア設置費用:15万~25万円程度(素材・施工費含む)
- キッチン改修:約50〜200万円
- 浴室改修:約50万~150万円
- 壁紙クロス張り替え:約45万~90万円(5LDK戸建て全面)
また、国土交通省や地方自治体が実施しているリフォーム補助制度を活用できれば、費用負担を減らすことも可能です。
リフォームの際は、相見積もりを取ることも忘れずに。
同居生活で失敗しないためのポイント5つ
同居生活では事前のリフォームも大事ですが、他にも大事なポイントがあります。僕が実際に義両親との同居生活を経験して感じた失敗しないためのポイントを挙げます。
- 最初にルールを決める(生活時間・家事分担・お金の分担)
- プライベート空間を死守(完全分離できなくても工夫で分ける)
- 定期的に話し合いの時間を持つ(ストレスと溜めない仕組み)
- 小さなリフォームを恐れない(快適さと生活の質を高める)
- 家族間の”感謝”を忘れない(あたりまえの中にも気配りを)
ルールを決めつつも、お互い思いやりを持ちながら生活することが大事だと思います。
まとめ|同居+リフォームは事前の話し合いと工夫がカギ
「マスオさん状態」での同居は、金銭面・育児面では非常に助かる一方で、ストレスや気遣いも生まれます。そのためにも、同居を始める前の話し合いと、暮らしを快適にするためのリフォームが非常に重要です。
僕たちの場合、部屋を繋げるという小さな工夫が、毎日の生活の快適さを大きく左右しました。
今後「同居」や「マスオさん状態」を考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
この記事を読んで、同居やリフォームについての疑問が少しでも解消されたなら嬉しいです。