この記事では、僕が実際に「マスオさん状態」で二世帯同居を始めてから生活費がどう変わったかについて詳しくお話しします。
義両親との同居はストレスや気遣いも確かにありますが、一方で家計にとってはかなりのメリットがあることも事実。
今回は、水道代・電気代・ガス代・通信費・食費など、リアルな数字を元に二世帯同居による生活費の節約ポイントを解説していきます。
我が家の生活費分担ルール|折半だけじゃない現実
我が家は、妻の実家に僕・妻・子ども2人の4人家族が同居している「マスオさん状態」。
義両親と共に5LDKの戸建て住宅で暮らしており、部分共有型の二世帯住宅として生活しています。
生活費の分担は単純な「折半」ではなく、家族の人数比(4対2)を考慮して多めに負担するようにしています。
義両親と折半している費用項目
- 水道光熱費(電気・ガス・水道)
→ 家族4人分の消費があるため、4:2の比率で僕たちが多めに負担。特に電気・ガスなどは使用量が多くなると単価が高くなるため注意が必要です。 - 浄化槽代
→ 年1〜2回の清掃費も含め、こちらも費用を分担。 - 家電買い替え(洗濯機・冷蔵庫・掃除機)
→ 使用頻度や設置場所を考慮して、折半で購入。 - 日用品(洗剤・トイレットペーパー・ティッシュなど)
→ 基本は折半。ただし、ふるさと納税を利用する場合は僕たちが全額負担し、家計節約に活用。 - 食費
→ 共同での食事が多いため、こちらも4:2の割合で負担。共働きのため、特に平日の義母の料理に助けられています。
正直、完全な折半は難しいと思います。基本的に日中は自宅に不在の共働き夫婦と一日中自宅で生活する年金生活者では、生活スタイルも異なり、それぞれの項目の消費量は単純に計算できないためです。
義両親が負担している費用
- 固定資産税
→ 家の所有者が義両親であるため、彼らが全額負担。 - 火災保険料
→ 建物保険も義両親の契約で維持。 - 固定電話・インターネット代
→ こちらも義両親が契約・支払い。
※ただし、固定電話は義両親しか使っていません。
携帯電話の普及した今では固定電話は解約しても問題ないかもしれません。迷惑電話対策としてもおすすめです。
見落としがちな将来的な大きな出費にも注意!

日々の生活費に目が向きがちですが、将来必要になる「住まいの維持費」も頭に入れておきましょう。
- 修繕費:外壁・屋根・給湯器など
- 家具・家電の更新:冷蔵庫、洗濯機などは寿命に合わせて分担計画を
- シロアリ対策や排水管清掃などのメンテナンス費
こういった修繕費は10年、15年単位で大きな負担になります。事前に「誰がどの費用を出すか」話し合っておくことが重要です。
費用分担ルールはどう決めた?我が家の取り決め実例
僕たちは、最初の段階で家族会議を開き、費用分担についてルールを明確にしました。
- 水道光熱費:折半(使用人数に応じて4:2)
- 家電の買い替え:折半(使用人数に応じて4:2、共用物に限る)
- 食費:共用する分は4:2の割合で精算
- 通信費:固定電話・ネットは義両親側の負担
- 日用品:共用するものは基本的に僕たち側で用意(ふるさと納税活用)
ルールを最初に決めておいたことで、後からの「言った・言わない」問題もなく、円満に生活できています。
決めたルールは、ノートなどに残しておくと良いでしょう。
同居前後でかかった生活費の比較【実数値公開】
二世帯同居を始める前と後で、実際にどれくらい生活費が変わったのか。今回は僕の家庭(夫婦+子ども2人)を例に、項目別に比較してみます。
項目 | 同居前(月額) | 同居後(月額) |
---|---|---|
家賃(住宅ローン含) | 61,000円 | 0円 |
電気代 | 8,000円 | 11,000円(折半・4:2) |
ガス代 | 11,000円 | 4,000円(折半・4:2) |
水道代 | 9,000円 | 8,000円(折半・4:2) |
通信費(ネット) | 5,000円 | 0円(義両親負担) |
食費 | 60,000円 | 75,000円(4:2で分担) |
日用品 | 6,000円 | 3,000円(ふるさと納税活用) |
合計 | 約160,000円 | 約101,000円 |
※同居前は夫婦+子ども1人です。水道光熱費の比率が大きく違うのは生活スタイルの変化のためです。義両親は基本的に1日中自宅で過ごすため、電気代は高くなりました。また、食費は近年の物価高が影響しています。
結果として、月あたり約6万円の節約になりました。年間に換算すると70万円以上。これは大きな差です。
二世帯同居でもストレスを減らせるお金の工夫とは?
金銭的なストレスを減らすには、以下のような工夫が役立ちました。
- 家計簿アプリで支出を可視化(例:マネーフォワード)
- 日用品はまとめ買い+ふるさと納税でストック
- 家電は購入前に誰が使うか・費用負担を明記
- 保険や通信契約は定期的に見直し
ストレスの原因を「見える化」するだけでも、かなり安心感が違います。
家計管理の役割分担はどうしてる?
基本的に、日々の家計管理は僕が担当します。
義両親とのやり取りは、水道光熱費は僕、食費や日用品は妻が窓口になるようにしています。
- 水道光熱費の請求は月1回まとめて冷蔵庫に貼ってある紙で共有
- 共有物の購入は事前に相談(例:洗剤・米)
- 大型出費(家電など)は家族会議で決定
お金のことでトラブルになると信頼関係が崩れるため、細かくても“都度確認”を心がけています。
結果的にどうだった?1年後のリアルな振り返り
現在も同居中ですが、まずは最初の1年間同居して感じたのは、金銭的な安心感と共に、精神的なゆとりも生まれたことです。
- 節約以上に「何かあっても安心」という感覚が大きい
- 子どもの面倒を見てもらえるのは本当に助かる
- ただし、プライバシーの確保やルール設定は必須
家計的には確実に楽になりましたが、それだけでは続きません。感謝と対話の積み重ねが一番の節約術だと実感しています。
まとめ|二世帯同居は「生活費」だけでなく「支え合い」がカギ

僕が実際に二世帯同居をして感じたのは、生活費の節約以上に、家族としての支え合いが生活を豊かにしてくれるということ。
家計を助けながらも、気持ちよく過ごすには「感謝」と「思いやり」が必要です。
これから同居を検討している方は、ぜひ家族全員で話し合いながら、「金銭面」と「心の距離」のバランスを取ってください。