「マスオさん状態」──結婚後に妻の実家で同居を始めた僕が、実際に経験したストレスとその解消方法を今回は詳しくお話しします。
義両親と暮らす生活は、経済的には非常にありがたいものですが、それと引き換えに、心の負担や気遣いが日々積み重なっていきます。
この記事では、僕がどんなことで悩み、どのように乗り越えてきたのかをリアルな視点でお届けします。同じ状況にある方の参考になれば嬉しいです。
僕がマスオさん状態になったきっかけ
もともと僕たちは3人家族(僕・妻・子ども)で賃貸アパートに住んでいましたが、義両親の体調面の不安がきっかけで、妻の実家に引っ越すことになりました。
妻の実家は5LDKの戸建てで、僕たち家族は2階の2部屋(寝室とリビング)を使わせてもらうことに。最初は「家賃が浮いてラッキー」くらいの軽い気持ちでした。
実際に感じたストレスとは?
実際に同居生活が始まると、いくつものストレスが日々積み重なっていきました。代表的なものを紹介します。

1. 気を抜ける時間がない
リビングやキッチン、浴室など、共有スペースでの生活が多く、常に義両親の目を気にする生活に。仕事から帰ってきても完全にリラックスする時間が持ちづらくなりました。
今日も1日疲れたな……でもリビングに行くと気を遣うし、2階も狭いし、どうやって休もうか。
2. 家事分担の曖昧さ
掃除、洗濯、料理といった日常の家事。誰がどこまでやるのかがはっきりしておらず、「先にやられてしまった」「手を出していいかわからない」といった戸惑いが続きました。
お母さんがもう洗濯してくれてたよ……でも今日は私たちがやるって決めてたんだけどな。
3. 子育ての方針の違い
祖父母はつい甘やかしてしまいがち。こちらの教育方針とのズレを感じ、「しつけ」に関する衝突もありました。
4. 音や生活リズムのズレ
義両親は早寝早起きタイプ。義両親が寝静まった後も子どもが起きていると騒いだりしてどうしても気まずくなります。逆に早朝は義両親の方が早く起き活動するため、僕たち家族の起床前に生活音が気になります。
ストレスを乗り越えるために実践した5つのこと

ストレスは放置していても自然に消えるものではありません。僕は次の5つを意識することで、少しずつ気持ちが楽になっていきました。
1. 妻と本音で話す時間を持つ
「義両親と一緒だと疲れる」「自分の時間が欲しい」といった思いを、遠慮なく妻に伝えるようにしました。味方がいるだけで心が軽くなります。
2. 家族だけの空間を確保
2階の部屋をリフォームして、家族だけで過ごせるスペースを明確に確保しました。物理的な距離が心理的な安心にも繋がりました。
3. 家事のルールを話し合う
「洗濯は午前中に両者が協力してやる」「お風呂掃除はこちらがやる」など、ある程度ルールを決めることで、曖昧さによるストレスを減らせました。
4. 外出時間を増やす
外でウォーキングやサッカーをやったり、子どもたちと近所の公園に行くなど、意識的に家を出る時間を作ることで、リフレッシュすることができました。
5. 義両親への感謝を忘れない
つい愚痴が先に出てしまいがちですが、経済的なサポートや子育てへの協力に対して、感謝の気持ちを持つようにしました。
ストレスを解消することも大事ですが、そもそも溜め込まないようにしたいですね!
同居を迷っている人向け|チェックリスト
マスオさん状態になる前に、以下の項目をチェックしてみてください。

- ☐ 義両親と価値観や生活リズムは合いそうか
- ☐ 同居する部屋に十分なプライベート空間はあるか
- ☐ 家事や生活費の分担について話し合えているか
- ☐ 子育てやしつけに関する考え方は共有できているか
- ☐ 妻と本音で悩みを共有できる関係か
このチェックリストをパートナーと一緒に確認することで、後悔のない選択がしやすくなります。
それでもやっぱり大変な時は…

どうしても限界を感じた時は、一時的にホテルやウィークリーマンションに滞在することも選択肢になります。物理的に距離を置くことで、気持ちの整理ができることもあるためです。
「同居がつらいのは甘えじゃない」。無理をせず、自分を守る選択をすることも大切です。
まとめ|マスオさん状態は“気遣いの積み重ね”。でもそれだけじゃない。
同居生活は確かにストレスもありますが、家族のサポートを受けられるありがたさもあります。何より、僕は子どもにとって祖父母と一緒に過ごす時間がかけがえのない思い出になると信じています。
だからこそ、「快適に暮らすための工夫」と「本音を伝える勇気」を忘れないようにして、これからもこのマスオさん状態と向き合っていこうと思います。
同居中の方は、上手にストレスを解消していきましょう。また、これから同居を考えている方は、お互いによく話をしてストレスを溜め込まないようなルールの共有をしておくと良いと思います。