デスクワークで複数のデジタル機器を使う現代人にとって、充電は意外と大きなストレスです。ノートパソコン、スマートフォン、ワイヤレスイヤホン、タブレット……それぞれに付属するACアダプターは大きくて重く、コンセントの数が足りなかったり、充電速度が遅かったりと悩みの種になりがちです。
✔︎ こんな悩みはありませんか?
「机の上をスッキリさせたい」「1つの充電器でまとめて高速充電したい」
そんな方におすすめなのが、今回紹介するAnkerの充電器です。
複数デバイス充電の課題
まずは、複数の機器を充電する際に直面する典型的な悩みを整理してみましょう。
- ノートPC用とスマホ用など、充電器が複数必要で荷物が増える。
- コンセントの口数が足りず、電源タップが必須になり見た目が散らかる。
- ワット数の低い充電器を併用すると、ノートPCが充電中に減ってしまったり、スマホが急速充電されない。
- 出張や旅行で各機器の充電器を持ち歩くのは重くてかさばる。
これらを解決するためには、小型かつ高出力で複数ポートを備えた充電器が欠かせません。そんな中で注目されているのが、従来のシリコンに代わる半導体素材「GaN(窒化ガリウム)」を採用した製品です。
GaN技術とAnker Primeシリーズとは?

GaNは半導体の一種で、シリコンよりも高温耐性と高出力処理能力、電子移動度に優れるため、大電力を扱う電子機器に適しています。バンドギャップが大きく、高温や高出力に強いため、必要な部品点数が少なく、充電器を小型化できるのが大きなメリット。発熱も少ないため、効率良くエネルギーを機器に送れます。
大手アクセサリメーカーのAnkerは、このGaNを応用した高出力充電製品を数多く展開。「Anker Prime」シリーズでは、最新世代の制御技術PowerIQ 4.0とGaNPrimeを搭載し、接続機器ごとに最適な電力配分を自動で行ってくれます。
同梱物チェック

開封写真をもとに整理した、パッケージ内容のリストです。
- Anker Prime 67W GaN Wall Charger 本体
- 取扱説明書/保証書のみ(USBケーブル類は同梱されていません)
写真では、本体は緩衝材で丁寧に包まれており、損傷の心配が少ない梱包仕様です。また、パッケージ自体は必要最小限に抑えられており、環境に配慮された印象を受けました。
Anker Prime Wall Charger 67W 3ポート GaNの主な特徴
スペック一覧
項目 | 仕様 |
---|---|
ポート構成 | USB-C ×2、USB-A ×1 |
総出力 | 最大67W |
単ポート出力 | USB-C:最大65W/USB-A:最大22.5W |
サイズ | 約50 × 40 × 39mm |
重量 | 約136g |
プラグ | 折りたたみ式 |
ポートごとの出力配分

1ポート使用時は最大67W、2ポート使用時、3ポート同時使用では最大約65W。ノートPCとスマホ、イヤホンを同時に充電しても安定性があります。
GaNならではのコンパクトさ



十円玉と並べて撮影した写真からもわかるように、Anker Prime 67W充電器は非常にコンパクト。厚みは約3.9cmで、ポケットに入れても違和感がないサイズ感です。


こちらはMacBook Airに付属していた30Wの充電アダプタとの比較写真です。
手のひらサイズで、一般的なPCアダプターより圧倒的に軽く、小さい。カバンの中で邪魔にならず、出張や外出時にも活躍します。
PowerIQ 4.0のメリット
接続機器の電力を自動検知し、最適な出力で分配。複数台接続時でも無駄なく高速充電できるのが魅力です。
実際の使用感

僕はMacBook Air、スマホ、ワイヤレスイヤホンを同時充電してみましたが、どれも問題なく高速で充電されました。本体の発熱も最小限で安心して使えます。
別売ケーブル購入で検証!3本のAnker USB-C ケーブルをサイズ・出力から比較


写真の3本はすべて
Anker Prime 67W GaN充電器本体には付属せず、別途購入したものです。
型番から読み解く、長さ・最大出力・用途の違いを整理しています。
型番 | 長さ | 最大出力 | 推奨用途 |
---|---|---|---|
A8853011(PowerLine III USB‑C/C) | 1.8 m | 最大 60 W(20 V/3 A) | デスクや据え置き配線向け、遠くのコンセントに便利 |
A8852011(PowerLine III USB‑C/C) | 0.9 m | 最大 60 W(20 V/3 A) | PC用・外出時の持ち運びに最適な中間サイズ |
A8163011(USB‑A/C ケーブル) | 0.9 m | 最大 18 W(9 V/2 A または 5 V/3 A) | スマホ・イヤホン・タブレット充電に向く低出力ケーブル |
すべてAnker純正ケーブルで、写真からも品質のしっかり感・長さの違いが伝わります。複数の機器を効率よく充電するには、用途に応じたケーブル選びが重要です。
ケーブルは別売りですが、用途に応じて長さや出力を使い分けることで
Anker Prime 67Wの実力を最大限活かせます。僕は、今回、最大性能を出せない場合があるケーブルを選択しましたが、コスパを考えてこれにしました!
メリットとデメリット
メリット
- 最大3台まで同時に急速充電可能
- 軽量&コンパクトで携帯性抜群
- PowerIQ 4.0で効率的な出力配分
- GaN採用で発熱が少なく安全
- 信頼のAnker製で高耐久
デメリット
- 100W以上の高出力が必要な機器には不向き
- 価格はやや高め
- USB-Aの出力は22.5Wまで
デメリットをカバーする!出力不足や価格の不安を解決する対策
🔌 出力不足を感じるなら…【Anker Prime 100W GaN 3ポート充電器】が最適
Anker Prime 67Wはスタンダードな構成ですが、100W以上の出力を求める機器(例:MacBook Pro 14 など)を使う場合、やや力不足になることがあります。 そのような方には、Anker Prime 100W GaN Wall Charger(3ポート)がおすすめです。USB‑C×2+USB‑A×1の構成で、最大100W出力に対応しながら、GaN+ActiveShield™ 2.0による温度監視で安全性も高められています。
💰 価格が気になるなら…【Anker 735 GaNPrime 65W】でお手頃に
「プライムシリーズはちょっと高い…」という方には、Anker 735 Charger(GaNPrime 65W、USB‑C×2+USB‑A×1)が最適です。 コンパクトな設計ながら65W出力で、ノートPC+スマホの同時充電にも活用可能。67Wモデル同様3ポート対応でありながら、価格を抑えたいユーザーに多く選ばれています。 もちろん100W機ほどの高速充電には対応しませんが、日常利用や出張向けには十分な性能です。
まとめると:
・高出力で幅広い機器対応→100Wモデルがおすすめ
・日常利用でコスパ重視→65Wモデル(735)でも十分
どちらも安心のAnker製でGaN技術搭載、信頼性と携帯性も◎です。
おすすめのユーザー像
💻 MacBook Air(13インチクラス)で高速デスクワーク重視の方
Anker Prime 67WのUSB‑CポートはM2世代のMacBook Air等にも対応しており、高速充電が可能。標準の30Wアダプタと比べて、50~60%近い充電時間の短縮が期待できます。
📱 スマホ(iPhone 12以降)やタブレットを高速で充電したい方
iPhone 12以降では、20 W以上のUSB‑PD対応アダプタおよびUSB-C–Lightningケーブルがあれば、約30分で50%まで急速充電が可能。Anker Prime 67Wでは、PCと同時使用時にもUSB‑Cポートへ約20 Wをしっかり割り当てる設計で、他端末への充電への影響を抑制。
🔧 在宅・カフェ作業で複数機器を同時に効率よく充電したい方
Anker Prime 67WはUSB‑C × 2ポート+USB‑A × 1ポートの3ポート同時充電に対応。合計出力67 Wで、ノートPC・タブレット・スマホの混在環境でも安心です。折りたたみ式プラグ採用で持ち運びも快適。デスク周辺の整理や複数配線のまとめ、ケーブル管理にまで配慮された設計で、日々の作業環境がすっきり整います。
✈️ 出張・外出が多く、荷物を軽く・充電をまとめたい方
GaN技術により、Anker Prime 67WはApple純正67Wよりも小型・軽量。折り畳みプラグ式で旅行かばんやバッグにすっきり収納可能です。 また、1台で最大3台のデバイスを同時充電できるため、外出先で別途電源タップやケーブルを持ち歩く煩雑さを軽減。「PC+スマホ+イヤホンを一つにまとめたい」ニーズには、これ一台で十分対応可能です。
まとめ
デスク周りや外出先の充電環境を、1台でスマートに整える「Anker Prime 67W GaN Wall Charger」。
3ポート搭載・高出力・コンパクトという三拍子揃った一台です。充電ストレスから解放されたい方は、ぜひチェックしてみてください。