二世帯同居

二世帯同居で失敗しない外壁塗装|費用負担・合意形成・色決めの実践術

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僕の家は二世帯同居の6人家族。住まいは義両親名義の二階建てで、同居歴は約7年。今回の外壁塗装では、業者とのやりとりと費用の一部を僕が担当しました。

るのぽん

この記事では、二世帯ならではの論点(費用負担・合意形成・色決め)を、実体験にもとづいてそのまま使えるテンプレとともにまとめます。

二世帯ならではの論点は「お金・決定権・景観」の3つ

  • お金:誰がどれだけ負担するか(初期費用・将来の再塗装・付帯工事)
  • 決定権:名義人と実居住者(子世帯)の役割分担/合意フロー
  • 景観:義両親の好み×子世帯の好み×近隣景観のバランス

費用負担モデル(パターン早見表)

モデル負担の考え方向いているケース
① 名義人主体名義人が多め親の資産価値重視
② 居住割合同居人数比・使用比公平感を重視
③ 将来恩恵将来住み続ける側が多め子世帯が継続居住
④ 家賃相当普段の家賃免除分を加味僕のケース
るのぽん

我が家は、④家賃相当モデルで合意。普段家賃を負担していない分、僕が多めに負担しました。金額だけでなく、塗装プランや色決めなどの役割も子世帯側が担当しました。

家族合意をスムーズにする「家族会議テンプレ」

下記をそのままコピペして使えます。合意事項は必ずメモに残しましょう。

  1. 目的:外壁保護・資産価値維持・外観改善
  2. 範囲:外壁全体/付帯部(雨樋・破風・軒天・水切り)/屋根は同時or別
  3. 予算上限:◯◯万円(±◯%)
  4. 費用負担:モデル①〜④のどれか+具体割合
  5. 役割分担:見積取得=僕/工程確認=僕/色決め=家族全員/最終決裁=名義人
  6. スケジュール:現調→見積→色決め→近隣挨拶→着工→完了検査
  7. 判断基準:三回塗り/塗布量・乾燥時間の記載/下地補修の明記/写真報告

相見積もりの取り方|“条件統一”で比較をフェアに

我が家は、現場で工事中の地元工務店に声かけして見積り依頼→後日正式調査、という流れも使いました。電話やネット依頼が一般的ですが、現場の仕上がりが見えるのはメリットです。

  • 塗料名・グレード:例)シリコン/ラジカル/フッ素
  • 工程:高圧洗浄→下地補修→下塗→中塗→上塗
  • 数量:外壁・付帯部の㎡数
  • シーリング:打ち替えor増し打ち、m数
  • 足場・養生:有無と仕様
  • 写真報告:各工程の写真提出
  • 保証:年数・範囲

この条件を揃えるほど、価格差=作業内容差が見えやすくなります。僕のケースでは、地元工務店の見積が大手の約半額で、中位グレード(17〜20年想定)を選択しました。

色決めは「家族ワークショップ方式」で合意形成を加速

  1. A4塗板を屋外で確認:日向・日陰・朝夕で見比べる。
  2. 自宅写真でシミュレーション:施工店に依頼すると完成イメージが共有しやすい。
  3. 屋根・サッシ・外構との相性確認:外壁単体で決めない。
  4. 最終2案に絞る:ベージュ系とグレー系など「汚れ目立ち×景観」軸で。
るのぽん

家族の好みが割れても、実物塗板+自宅写真のモックがあれば短時間で合意できます。僕の家もこの方法でスムーズに決まりました。

足場費を無駄にしない同時施工の考え方

  • 外壁×付帯部:同時施工で再足場を回避。
  • 屋根:劣化が近いなら同時に。遠いなら将来計画に明記。
  • 外構・門塀:必要性が高い箇所だけ同時に。優先度づけが重要。

工事中の生活ルールと近隣対策(テンプレ)

  • 洗濯:養生期間は室内干しかコインランドリーを事前手配。
  • 車:塗装ミスト対策で離れた場所に一時移動。
  • 子ども・高齢者:足場周辺の立入禁止・送迎動線の確保。
  • 近隣挨拶:工程表・連絡先・作業時間帯を配布。

支払い・保証・書類の保管

  • 支払い:着手金・中間金・完了金の割合と支払条件を明記。
  • 保証書:年数・対象・免責事項を確認。
  • 写真報告:洗浄・下地補修・各塗りの工程写真をデータ保存。

よくあるトラブルと回避策(Q&A)

Q1. 仕上がりの色が想像と違う

原因:画面上の色と実物の差、艶の違い、周辺環境(日向/日陰)での見え方の変化。

回避策

  • A4以上の塗板を屋外で朝/昼/夕日向/日陰で確認する。
  • 自宅写真を使ったカラーシミュレーション+近似色を2案まで絞る。
  • 艶(ツヤあり・三分艶・ツヤ消し)を指定し、見本で確認してから契約。

起きてしまったら:色替えの可否・費用負担条件を契約書に明記していれば交渉がしやすい。未記載なら、部分試し塗りのやり直しで妥協点を探る。

Q2. 追加費用を請求された

原因:下地劣化(クラック・躯体腐食・シーリングの想定外劣化)や数量の見積り不足。

回避策

  • 見積書に数量(㎡/m)下地補修の範囲想定外発生時の上限額と承認フローを記載。
  • 現地調査時の写真を共有し、劣化箇所の「ある/なし」を事前合意。

起きてしまったら:追加の根拠(写真・数量・単価)を提示してもらい、合意書を交わす。根拠が弱い場合は項目削減・代替案を提案。

Q3. 工期が延びて生活に支障が出る

原因:雨天・強風・低温/高湿度、職人の手配遅れ、工程管理の甘さ。

回避策

  • 契約時に雨天予備日を含めた工程表を提出してもらう。
  • 各工程の「完了基準」(乾燥時間・塗布量・写真報告)を明記。

起きてしまったら:遅延理由と新工程表の提示を求め、洗濯・駐車などの生活動線の暫定対応を取り決める。

Q4. 塗りムラ・ピンホール・早期の剥がれが出た

原因:高圧洗浄不足、下地調整不足、塗布量不足、乾燥不十分。

回避策

  • 見積・工程表に三回塗り塗布量/乾燥時間の記録提出を明記。
  • 各工程の写真報告を必須化。

起きてしまったら:該当範囲の補修・再塗装を依頼。原因が施工起因なら保証対応を適用。

Q5. シーリングがすぐ割れた・隙間ができた

原因:増し打ちで済ませた、プライマー不足、乾燥時間不足、材料不適合。

回避策

  • 打ち替え/増し打ちの採用方針とm数を見積で明記。
  • メーカー仕様のプライマー塗布・乾燥時間を遵守。

起きてしまったら:施工写真と材料ロットを確認し、再施工の範囲と方法を取り決める。

Q6. 近隣から飛散・臭気・騒音でクレーム

原因:養生不足、作業時間帯の配慮不足、近隣周知の欠如。

回避策

  • 着工前に工程表・連絡先の配布、洗濯・車移動のお願いを周知。
  • メッシュシート・マスカーなどの養生徹底、作業時間帯の合意。

起きてしまったら:現場責任者が即訪問し、清掃・洗車・スケジュール見直し等の具体対応を提示。

Q7. 足場や機材で外構・植栽が傷ついた

原因:搬入経路の事前確認不足、保護養生不足。

回避策

  • 足場計画図と搬入経路を事前に共有し、室外機・カーポート・門塀の保護を指定。
  • 写真による着工前現況確認(キズの有無)を残す。

起きてしまったら:損傷箇所の写真記録を取り、補修内容・費用負担・期日を文書合意。

Q8. 作業員のマナー(喫煙・私物置き・無断撮影)が気になる

原因:現場ルールの事前共有不足、下請管理の甘さ。

回避策

  • 契約時に現場ルール(禁煙・写真撮影の可否・休憩場所)を文書化。
  • 違反時の是正フローと連絡窓口を明確に。

起きてしまったら:現場責任者へ即連絡し、是正・再発防止策を確認。

Q9. 連絡が遅い・報告が少ない

原因:担当者の多忙、報告体制の未整備。

回避策

  • 連絡手段(メール/チャット/紙)と報告頻度(毎日終業時など)を取り決め。
  • 工程ごとの写真報告と、小変更は事前承認制に。

起きてしまったら:定例連絡の時間固定・担当者変更を依頼。

Q10. 保証の範囲・窓口が曖昧

原因:自社保証とメーカー保証の区別不明、免責条件の未確認。

回避策

  • 保証書の発行を契約条件にし、年数・対象部位・免責・窓口を明記。
  • 移転時(売却・相続)の扱いも確認。

起きてしまったら:施工起因か材料起因かを切り分け、該当の保証で申請。窓口一本化を業者に要請。

Q11. 支払いで揉める(中間金の前倒し要求など)

原因:支払条件の曖昧さ、工程遅延による資金繰り。

回避策

  • 着手金/中間金/完了金の割合・支払期日・検収条件を契約で固定。
  • 検収は立会い+写真報告の双方で行う。

起きてしまったら:未了工程の特定と是正計画を文書化し、支払いは検収後に限定。

二世帯向けチェックリスト

  • 費用モデルを選んだ理由を言語化(家賃相当・将来恩恵・人数比 等)
  • 合意メモ作成(役割・決裁者・予算・範囲・スケジュール)
  • 相見積もり条件の統一(塗料・工程・数量・保証・写真報告)
  • 色決め:A4塗板+自宅写真シミュレーションで最終2案
  • 近隣配慮:工程表配布・車移動・洗濯動線・子ども安全対策
  • 工事完了:検査立会い・手直し・保証書・写真データ受領

まとめ

二世帯の外壁塗装は、お金・決定権・景観の3点が絡むからこそ、家族合意のテンプレ条件統一の相見積もりが効きます。

るのぽん

我が家でも、家賃相当モデルで費用を多めに負担する代わりに工程管理を担当し、自宅写真のカラーシミュレーションで家族合意をスムーズに進められました。この記事が、あなたのご家庭の合意形成と満足のいく工事につながればうれしいです。

※本記事は2025年8月時点の一般的な知見と僕の実体験をもとにもとづいています。制度や価格は地域・時期・仕様で変わるため、最終判断は最新情報をご確認ください。

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